恋風 最終話

二人の出会いの場である遊園地が閉鎖されることが決まる。
その遊園地に遊びに来た耕四郎と七夏は姿を隠し夜中まで待つことに。動かない観覧車のなか念じることで動かそうとし、わずかながら動いた気がして喜ぶふたり。

夜という陽があたらない時間まで身を隠したり、動かない観覧車をふたりの気持ちで動かそうとするあたりに、陽の当たる場所に出られない、社会からは取り残されるであろうこのふたりの未来が暗示されてるように思った。そんな中でのふたりの希望は観覧車を動かせたお互いの気持ちなのでしょうか。これ以外にもふたりを暗示するかのようなシーンやものが多々あり、それもまた面白かった。

落としどころとしてはものすごく真っ当であると思うし、変に茶化さずにきれいに物語をしめた印象。これはこれで楽しめる内容でした。
アニメはこういった形で結末を迎えたわけですが、原作のほうはどういったものをみせてくれるんでしょうね。こっちはこっちで楽しみです。