蒼穹のファフナー 第06話

それ以外の選択肢がない時に初めて自爆といった行動や、そこにいたるまでの決意にドラマが生まれるんですけどね。その前のシーンで一騎がレールガンで撃墜してるんだからそれを使えばすむこと。効きもしない攻撃を繰り返し、ワケのわからないまま自爆を決意し走馬灯を見はじめる翔子。その犬死っぷりや滑稽さが逆に涙をさそう。

「あなたの子供じゃない」この一言で動けなくなり、命がけの戦場へ出て行く子供を見送る親。操縦者である事情を知っていたんだし、子供の決意を汲んでやったのかと思えば、次の瞬間に娘と同年代である総士に「止めて」と泣き付く有様。おいおい、子も子なら親も親だな。事情を知った上でも引き止めてしまう親のエゴならわかる。娘の思いを察して、涙をこらえて見送るといった親の気持ちもわかる。でもこれじゃ、事情を知ったうえで十数年間も育ててきたのはなんだったんだと言いたくなる。育ててきた自負もなければ、引き止める覚悟や責任すら持ってないのか。

秋に2が始まる某ガンダムと同様、子供を主人公にするために大人を無能にするのは辞めてもらいたい。戦闘になんら関与しない司令部に、たった一人の子供に持ち出される世界の命運を担っているであろう機体。
まさか、まさかと思っていたが、一番無能な大人は説明不足や設定言葉を「どうだ、この謎を呼ぶ展開!興味を惹かれるだろう!!」と素で思っていそうなスタッフだったというオチになりそうで怖い。