ふたりはプリキュア 最終話

こうして終わってみると、アフターセラムンとして揺り戻しが起こった作品でもあったのかな。
前世や生まれ変わりといった伝説、際限のないバトルでのパワーアップ、そして守ってくれる王子様から苦労する事無く子供までいるといったロマンス部分。これらすべてを取り込む事が出来たセラムンの主人公うさぎ。現実的な身の回りの問題が多い少女向け作品と比べると、やはりこの欲望への際限のなさはかなり少年・男性的な作品といえると思います。

かわってプリキュアはその点「普通の女の子」で在り続けた。つまりは少年・男性的ともいえる欲望への際限のなさを押さえ続けた。戦う事への欲求を減らし巻き込まれ型にし、敵の強さもランダムに。そしてパワーアップを完全に外部(ポルンの成長)のものとした。

あくまで女の子として、それがこのプリキュアだったのかな。そしてそれが正しくもあったのが2年目があることの証明でしょう。最上級生となり3人目も現われる「Max Heart」がどういったものを見せてくるか楽しみです。