FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN

まぁ今さらんですけど見たので感想を。
ゲームはプレイ済み。やり込む人間でないのでシステムとしてどうこうではなく、物語としてずい分と衝撃を受けた印象があって、歴代FFの中では一番好きでした。
それでまぁ本編なんですが、物語の説明があまりなく作り手が映像に込めた意図を何とか探し出して読み解くような作りで正直ややこしかった。もともと映像に関しての自信は並々ならぬものがあるだけに、映像として説明したがる場面が多くなるのは仕方のない事かも知れないが、行き過ぎたものを感じてしまう場面がちらほら。
例えばクラウドとヴィンセントがマリンと会う場面。連絡のために携帯が必要なマリン、その携帯を落としたクラウド、初めから持ってないヴィンセント。会話の中に「携帯電話」という単語を一つ出すだけで判りやすさは段違いなのに、それら全ての説明を映像にしてしまう。ここまでくるとさすがに意図を測る事はできなくて、作り手の独りよがりに見えてしまう。

とはいえ冒頭に「かつてこの世界を愛した人へ〜」のメッセージがあるように、ファンディスク的な側面が強いモノであり、そういった意味では十分に楽しめる。ゲームで楽しんだ世界やキャラクターをここまで再現してくれれば言う事ないし、特にあの漫画チックなバレットをよくあそこまで人間にしたなぁと(笑)
見終わった後、久しぶりにゲームをやりたくなりましたよ。