ひぐらしのなく頃に解 最終話

最後は鷹野の過去にまで遡り、救いを与えて大団円。
内容的には、脚本側で拾える所だけを拾って完結させてしまったような印象だったが、魅音雪野五月の啖呵や、成長を感じさせる梨花田村ゆかりと羽入@堀江由衣の好演ぶりは良かったな。特に鷹野@伊藤美紀の鬼気迫る迫力は一際熱演ぶりが光っていて素晴らしかった。シリーズ通して、声優陣の演技にはただただ頭がが下がる思いだった。

シリーズとしては、広げた風呂敷をたたむ事を求められた解決編。伏線の張り方の悪さもあって、未知の病原・未知の組織の登場が、作内のリアリティを超えてしまったのは大きな不満点だった。映像作品としては、そういったサスペンス的な不満を抑えるものがあれば良かったのだが、逆に作画や演出の力不足でむしろ足を引っ張ってしまった場面も多く、ドラマ面の陳腐さを引き出してしまったのは、アニメ側の落ち度でもあったように思う。人気作なだけに、早くも3期の制作が決まっているようだが、次回はその点の不満が残らない作りになってくれる事を祈るばかり。