BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜 最終話

異星人による大規模な侵攻が始まり、その戦火に飲み込まれていく中、萩乃は自分の正体を明かし、命を掛けて学園とマリたちを守るために出撃する。
公式サイトのクロニクルが示すように、悲惨な戦争直前、平和だった学園を舞台にした、マリと異星人エカリルの物語もこれで完結。これも歴史上の通過点の一つだったかと思うとなんともやるせない気持ちが残るが、自分が愛したもの・愛した人を守りたいという萩乃の精一杯の気持ちは感動的であり、またとても美しく見えるものだった。欲を言えばもっとエピローグの部分を見たかったのだが、上記のクロニクルがあるとなるとこの物語にとっては全てが蛇足に思えてしまうので、良き判断だったかも。
百合設定を元に、繊細な少女時代の人間模様を描ききった良質な作品。情緒的な世界観に、GONZOやIGが協力した3DCGパートなど、映像的な魅力も伴っていて1クールの間、飽くことなく楽しめる出来だった。スタッフの方々お疲れ様でした。