Angel Beats! 最終話

babitto2010-06-29

Angel Beats!
卒業式。形式に頼った形は悪くないし、泣かせる状況としてはそれなりに働いているようにも思えるのだけど、キャラクターと物語のぞんざいな扱いは変わらず。結局は、この手のシチュエーションだけで感動させる、薄っぺらいモノでしかなかったというのが、顕になったようでもあった。
素人の思い付きを寄せ集めた切り抜き作品のようだった。ドラマを語ることも無なければ、世界観や設定で物語を引っ張る事も無く、ただひたすらに「泣き」と「笑い」のシチュエーションをくっつけただけ。描写の積み重ねがないので重みがないし、規定された状況をこなすだけなので感情移入することも無かった。
有り体に言うとテンプレート。個々のものを取ってみれば、「泣き」もあれば「笑い」もあったりするのだが、作品の中で築いたものではないので、刺激に対する反応・反射のようなものでしかない。そういう意味では、昨今多いエロアニメと同様に、刹那的に消費されるだけの企画装置のようでもあった。つまり、「Angel Beats!」という作品にはなんら意味も意義も無く、安易に置き換えがが可能な、消費だけされるエンターテイメント、その一つでしかない。