FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 最終話

FORTUNE ARTERIAL 赤い約束
なんの解決も図らない結末に唖然とさせられる。ただの引き伸ばし行為にしか見えない孝平の決断は、眷属を望んでいた吸血鬼側の物語としもそうだが、違う生き方を模索していた瑛里華の思いをも無駄にしたとしか思えず。なんの意義も見いだせない行いだった。
それでも、初めての出会いをに掛けた、今度は孝平から手を差し伸べる場面などの演出はそう悪く無かった（まぁ、初回から浮いていて、あからさまに意図して作ったシーンではあったし、何より特別らしい孝平の血という部分は触れないままなので、印象としてちょっと微妙にはなってしまってるが）。

盛り上がる重要なシーンは計算されたような丁寧な作りになっており、とても引き込まれるものがあった。特に瑛里華が孝平の血を吸ってしまう場面なんか、背徳感と耽美さにあふれるとても印象的なものになっていた。そういった所からすると、脚本や構成の面で消化不良感が残るものになってしまったのは残念だったな。