美鳥の日々 最終話

恋愛ものといった側面からするとこのふたりの関係を壊せる人間、いわば恋のライバルになりうる存在がいないのが悔やまれるなぁ(ここは以前書いたとおり、右手といった設定からくるものなんですが)。とくに正治と美鳥をめぐって争える存在。
消極的だった美鳥が自分から告白できるほどの成長をみせる一方、正治側にはそういった面がどうしても弱く感じる。その上、右手でいたときの記憶がなくなっても正治への気持ちはなくさないのは、いくらなんでも正治に対して都合が好すぎる。不良といったレッテルを貼られながらも、情に厚い男気を感じるイイ奴だったので、最後に自分から美鳥と向かい会う、そういったものを見せる場面が欲しかった。その点ライバルといった存在があれば後押しできたのかもしれない。

右手にいた時の思い出の場所である公園での再会。噴水や町並みといったものを散りばめられ名シーンとして相応しいもので、その後のオープニング、そして等身大で並ぶ正治と美鳥。この流れは素直に感動しました。
美鳥の日々」とはまさに美鳥の成長の日々として見るものなんでしょうね。