うた∽かた 最終話

鎌倉セカイ系というか、大量生産セカイ系とでもいうのか、お手ごろ感あるセカイ系ってことかな。仕掛けに釣り合うものが無かったのは悲しいところだが、個の繋がりがそのまま世界の命運に繋がるのはセカイ系の常ですから落ち着き処としてはまぁ妥当だと。ある意味、等身大の少女のセカイ系としてこのぐらいの範囲が丁度いいものだったと思う。
けど逆に言えばこの程度の話をよくもまぁもったいぶってくれたものだ。七つの罪なんて設定や精神病患者に近親相姦なんてものは無駄に話を大きくしただけで、もっと別のもので良かったんじゃないかと。そうすれば少しは地に足の着いた物語になったように思う。