アニメ版AIR 最終話

ラストはオープニングのフルVerに、1分もあるSUMMER編の特報予告。まだまだこの世界が見れるとは夏まで頑張らなくてはなぁ(笑)


舞台となった世界を夏の情景として描ききる事で、作為的とも言えるキャラクターたちに命を与えられる事ができた作品だった。虚構的なキャラクターが生きることの出来る世界。自らがプレイヤーとなり参加していくゲームとは違い、TVという受動的なメディアにおいてこういった没入を誘う作りは何よりも重要だと思う。

個人的にこれと同じような作りで成功した作品が「ToHeart*1だった。この作品も幼馴染からメイドロボまで、とバラエティに富んだキャラクターを揃えていたのだが、学校やその高校生活といったものを「世界」として切り取る事で同じように命を与えていた。

往人と観鈴がこの作品の主人公ではあるのだけれども、実際には作品内においては佳乃から美凪・みちる、そして柳也と命と目まぐるしく視点が移っていき、最終的には観鈴と晴子の物語として幕を閉じる。そういったことからしても、テーマとしての物語も重要なれど、このAIRにおいてなによりも必要だったのはこの世界作りだったのではないかと思う。


正直なところ「またエロゲ作品か」とも思っていた自分にとって、大きく印象を変えてくれた。まさに「人生に影響があるほどハマッた」という言葉が相応しい作品だった。

*1:言うまでもなく高橋ナオヒト監督・千羽由利子作監のほうです