フタコイ オルタナティブ 最終話

これも一種のすり替えだったな。恋太郎の成長物語としてイカや親父でまとめあげたのだけど、実際直面した問題は日々の生活といった現実だからね。その象徴となった公彦の存在が消されてしまって、一体なんのために悩んだのか首を傾げたくもなる。でもそれだけで評価をしてしまうには、惜しい魅力があったのも事実で、ユーフォーテーブルらしいクオリティの高い動画には大いに楽しませてもらった。

「双子萌え」といった自己の抱える矛盾に挑むものの、結局はいろいろなしがらみとそれを望む声によって、妥協せざるを得ない。双恋フタコイを見た後に残ったのはそういった大きなカオスだった気がする。その上でフタコイは技巧に走りすぎた感もあったので、それが評価の割れどころの大きさに拍車をかけたよう思った。