機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第38話

歴代で最悪のオープニングじゃないか?これ。上から与えられた曲であることは想像がつくのだけど、ここまで作る気を感じられないとさすがに同情の気持ちすら無くなる。それとも無言の抵抗といったものなんだろうか。

そんなオープニングに呼応するかのような本編。先週のアレがルナマリアとシンのフラグだったとは思わなかった。いや、どうみてもおかしい(笑)。なにをどう間違えたら命令とはいえ妹を殺したタダの同僚が恋人にまで昇格するんだろう。相手が相手だし、傷の嘗め合いといったものでも説明できそうもないのだが。
ただ相手のシンの方は、この傷の嘗めあいによって自己を正当化する理由ができてしまった。なんたって遺族とも呼べるルナマリアと同等の地位を持ってしまったようなものだしね。ここ何回かを使って、各キャラクターの立ち位置を固めるための準備をしてきたのだと思っていたが、それすらご破算にされそうなこの展開に脱力感を覚えてしまった。

以前も言ったがこの世界の主要キャラ、立ち向かわなければいけない現実やカベといったものが見えると、制作者が逃げ道を作ってしまうんだよな。さすがに今回はその強引さが裏目に出すぎて、キャラクターを壊してきている。自分の生み出したキャラクターが可愛いのはわかるが、甘やかすだけでは魅力なんてものは生まれないと思うのだが。

今回せめてもの救いはエンディングにSee-Sawが戻ってきた事か。ええこんくらい。