涼風 第03話

やはり人物同士の距離感の見せ方に違和感が出てしまうな。
陸上部とはなんら関係のない主人公に雑用の手助けを頼むも、一方的に断るヒロインその1。これ頼む理由がわからないどころか、明らかに労働力目当てといった打算がみえているので、その後のヒロインの感情が全くこちらに伝わらない。
好意を持った男のところに見舞いに来て、作った料理を他人に食べられたにもかかわらず、そのまま帰っていくヒロインその2。この子にいたっては何を考えているのかすらわからない。オマエは好感度を上げに来たのか、下げに来たのかどっちなんだ、と。
一つは発端となる感情の動機、そしてもう一つは行動の結果に受ける感情。感情の揺れ幅ともいえる両軸の一方が欠けているので、不安定さばかりを見せ付けられてしまう。この辺りはちょっとした描写で解決すると思うのだが。