交響詩篇エウレカセブン 第26話

毎回の質は高いものがあるだけに、シリーズ構成としての波が乗っかるとこれほどのものが見せられる。今回はこの作品のポテンシャルをまざまざと感じさせる出来だった。
なんにしても、エウレカレントン。すれ違ってしまった時間が二人にどれだけのものを与えたのか。月光号という枠を取り払って、エウレカの事だけを見れるレントンレントンと同じように体一つで飛び出していくエウレカ。お互いがどれだけ相手のことを想っているかが伝わる行動や言動。今まで見てきたものにとっては、何よりも感慨深いものがある。
そして最高潮となる再会。初代のオープニングから印象的に描かれていた二人の手の繋ぎ方。その再現かのような再会シーン。チャールズ機から落ちてしまう時は動かなかった左手が、レントンを前にしたときは懸命にその手を求めようとする。もう二人が(特にエウレカが)どれほど相手を求めて止まないかを雄弁に語ってるじゃないですか。

いやぁ、まさにボーイミーツガール。今までの鬱憤を取り払う素晴らしい回でしたよ。