舞-乙HiME 最終話

ハルムニウム等、装置は装置としてあくまでキャラクターの都合でまとめたラストは前作よりも良かったな。あくまでキャラ優先、こういうキャラだからで済む結末は、スターシステムを採用しているこの作品にとってそれほど無理のあるものだとは思わないし。

ただ国や戦争なんてものが出てくる中でやるべき話じゃ無かったなぁ。これは昨今のガンダムにも言える事だけど、キャラクター視点しか持たない作りはどうしても社会や大人といった部分でのイメージの貧困さばかりが目立ってしまう。こういう貧しさを見せられると、争いもその先の滅亡もそりゃ当たり前だろうと。

自らがその戦争の一端を担っていたのにも関わらず、終わったあとはさも私は世界を救いましたなんて顔する主人公側には正直参った。ひまわりのお飾りを作る前、好きな男と一からの関係を築く前に、やる事、償う事あるんじゃないのかと。こういった部分を見せられると主人公側の動機の薄さに気づいてしまうんだよなぁ。結局自分達に都合のいい世界が終わるのが許せないだけじゃないの?と。

物語的な不満を書きつつも、終盤戦の盛り上がりは素晴らしかった。ここにきてさらにキャラクターの増員をかけ、尚且つ見せ場といったサービスを忘れないエンタメぶり。マリアさんがあんな姿で出てきたらそりゃテンションあがりますって(笑)。OVAが続くそうだけど、この作品はこちらのほうが水が合ってそうだな〜。