涼宮ハルヒの憂鬱 第09話

パソコンや野球道具に各種コスプレ衣装。思い出の品に囲まれた部室で過ごす一日を、マッタリと見せていくエピローグ的なお話。予告では14話として発表されているので、実際にその通りだったのかな。
室内の様子をほぼ固定されたカメラで見せているのは、SOS団の日常を見せる上手い演出で、その中をこれでもかと動き回るハルヒ、それをそのまま利用したかのような長門の長〜い読書風景、そして逆手に取った見えそうで見えないみくるの着替え描写と、各人の違いを際立たせていて面白かったな。特にみくるの着替えは、フルメタふもっふの温泉回を思い出させる心憎いアングルだった。

構成としてはハルヒキョンの関係の進展を印象付けるかのような回で、これはTV版の最終回にはその部分が描かれているって事なのかな。前回の孤島で見せたハルヒの様子に加え、今回の動揺を隠せないハルヒや、最後のアッカンベーのデレっぷりを見せられると、もう期待感でドキドキなんですが(笑)。


[追記]
今回の話は1話並みに色々と感じさせてくれる部分があって面白い。特にキョンのにかけられたもう一枚のカーディガン。今回のキョンは、みくるからはマフラー、鶴屋さんからはハンカチ、そしてハルヒからカーディガンと、女性陣からなんらかのアプローチ的な施しを受けていて、それを考えるとあのカーディガンは長門からのものと見る事が出来る。実際その前のシーンでは立ち上がる長門が描かれてもいるし。それを考えると、今日見た平穏な日常では全く言葉を発する事の無い長門が、一体どういった感情をキョンに抱いている(時系列的には抱くようになった)のかというのが見えてくるわけで。この辺はハルヒと同じように長門の成長、変化が感じられるような部分なんだろうな。