sola 最終話

それぞれの決着と、前を向いて生きる蒼乃の姿を描いたエピローグ。
真名やこよりと新たな関係を結んでいく姿や、茉莉を彷彿させる蒼乃の自販機の扱いなど、余韻を残す爽やかなラストだったけど、その反面、そこに至るまでの蒼乃の心情がアバウト過ぎて描写不足にも感じられたなぁ。
シリーズとしてはこのラストと同様、蒼乃にしろ茉莉にしろ、感情を動かしている動機や理屈に欠ける作りが、終盤に行くほど引っかかって取り残されてしまったな。初めの頃はそういった全てを描かない作りが、とても情緒的・詩的に感じられて引き込まれたのだけど、その余地の大きさが収束していく物語の軸をブレさせてしまったように思えた。