東のエデン 最終話

東のエデン
劇場版が控えているとはいえ、なんとも消化不良な最終回だった。
一応この最終回からでも、滝沢の行動や謎といったものを十分推察できる材料は揃っているのだろうけど、それは設定をこねくり回す事にしかならないと、ここまでの話で理解してしまってるので、そんな興味も沸いて来ない。肝心の謎解きが、物語の流れを度外視した解説でしかなかったので、作り手の独りよがりな設定説明に付き合わされた気分だったしなぁ。脚本がしっかりしてれば、複雑な物語が見えてくるのと同時に謎がパズルのように解けていく、謎解きらしい醍醐味があったのだろうけど、どうやらこの作品にそこまでの力は無かったようだ。
しかし回を重ねるごとに展開への期待や興味が薄れ、いつのまにか裏設定の考察でしか楽しめなくなっていくというのは、時計の針を10年前に戻されたような気分だったな。その張本人とも呼べるアニメは、今度の金ローで見れるようだが。