おおかみかくし 第11話

babitto2010-03-21

おおかみかくし
一応の最終回。晴天の中での凶行やダムの決壊は、どうにも雰囲気の感じられない浮いた描写になってしまっていたが、後半の木漏れ日や夕日の差す断崖でのやり取りは、対立する両者を浮かび上がらせるようでもあり、引き込まれるものがあった。
お話としては着地したようでも、実際に何が解決したのかよく分からなかった。決着のつけ方から、何も無かったかのような街の再建ぶりや、変わらない博士のハーレム生活(笑)と、つっこみ出したらキリが無い。
状況に流され続ける主人公。ファンタジーにもホラーにもなりきれなかった作風などなど、どうにも軸となるものを据えられなかった気がしてならない。とはいえその雑多ぶりが、いい意味でのB級作品ぶりを示していたので、個人的には否定したくはないし、むしろ魅力だとも思っていたのだが。