とある科学の超電磁砲 最終話

babitto2010-03-22

とある科学の超電磁砲
ラスト。仕込みはほぼ前話で済まし、お得意の派手なバトルに終始する最終回は、それ単体ではとても見栄えのするもので、満足感だけはそれなりにあった。
とはいえ、テレスさんの悪役としての安っぽさは、そのまま美琴たちのセリフの安っぽさでもあったし。何よりも学園都市そのものが実験場である中で、”モルモットにも五分の魂”みたいな美琴の言い分はハッキリ言って全く理解出来ないものでしかなかったが。

JCスタッフが過去のラノベ作品等で培って来た派手なエフェクトに、アイマスなどで見せた長井龍雪のビジュアル面での上手さと、絵的な作りにはとても魅力を感じさせる作品だった。ただその一方で、杜撰で強引な設定や辻褄の合わない言動は、バカバカしい展開と空疎なドラマにしかならず、お話の面では全く楽しめるものが無かった。ヒロインたちにしても同様。上辺だけのセリフや想いをひたすら並べて悦に浸る姿は滑稽でしかなく、強大な能力以外の魅力が感じられないキャラばかり。最後まで頭の悪いドンパチアニメという印象を覆すことが無かった。

個人的には長井監督には、もうちょっとキッチリとした作品が観てみたかったのだが。