劇場版 ブレイク ブレイド

劇場版 ブレイク ブレイド
全6部からなる劇場公開作品の1作目。魔力を持つ世界を舞台にしたロボットアニメ。

この手の作品のフォーマット通りの初回。ふとしたキッカケからロボットに乗り込み、実戦へと巻き込まれる。かつての友と戦場で再会するのも設定として悪くない。

化石燃料の無い世界として、ロボット作品には必須な爆発描写やビームの打ち合いといったものに頼らない無骨さは、なかなかに好感の持てる一方、バトルとしての派手さや動きに欠けて見えてしまい、意見が別れそうなところ。世界観へのこだわりとして、手描きバトルとして、その辺を忠実に拾っているのはもの凄く良くわかるのだけど、それがストレートに面白さに繋がっているかというと、ちょっと首を傾げてしまう。むしろその丁寧さが、テンポや勢いを殺してしまってるようで、話の区切りの悪さと合わせてイマイチ乗り切れなかった。
作画などは劇場公開作品らしい質の高さだし、原作を大事にしてるのも読み取れるのだが、見所や引きに欠けちょっと退屈さを隠せない。もうちょっと視聴者側に向けた、アクションなりサービスなり仕掛けなりがあると良かったなぁ。