アスタロッテのおもちゃ! 最終話

アスタロッテのおもちゃ!
朝焼けの観覧車の中という絶好の状況でお互いの気持ちを確かめ合うシーンは、とても美しく切なく、クライマックスに相応しい出来でとても感動的。ものの数分での再開は情緒も余韻も無い展開になっているんだけど、お馬鹿なオチがついたハッピーエンドは心温まるものがあって悪くはなかった。
一貫したハートフルな雰囲気の作りは成功していたと思うのだけど、一風変わった家族愛をテーマにしたかったのか、それとも歳の差カップルの恋愛を描きたかったのか、その辺がどうもフラフラしていて、何を描きたかったのかが最後まで伝わって来なかった。前にもふれたが、複雑な親子関係に淫魔のサキュバスという設定が、ドラマとしてもサービスシーンとしても中途半端で蛇足のように思えてしまった。身も蓋もない言い方をすると、親子である幼女と恋愛という、狂気のお話だもんなぁ(笑)。その辺のバランスは脚本側がもっとコントロールして欲しかったのだけども。そういった引っかかりもあって、ハートフルさよりも嫌悪感の方がやや強く出てしまっていたように思う。