機動戦士ガンダムAGE 第01話

機動戦士ガンダムAGE
イナズマイレブンなどで有名なレベルファイブが参加した、ガンダムシリーズの最新作。
そのレベルファイブの影響が色濃く出ているのか、なんというか、これまでのガンダムらしさというものをまるで感じさせない内容だった。
線のすっきりしたやや等身の低いキャラクター。真っ直ぐな正義感そのままという、14歳という微妙な年齢を感じさせない主人公など。幼さと優等生ぶりが混在した造形は、キッズアニメそのものといった形だ。
世界観や物語に関しても同様。基本SFファンタジーでありながらも、膨大な裏設定や時代を反映したかのようなアイテムやテーマなどが、ガンダムという作品にリアルな戦争アニメとしての奥行きを作っていたのだが、今作はそういったものをファンタジーとして丸投げしているように思える。特に顕著なのがダンダムへの搭乗シーン。ロボットアニメの多くが、あれやこれやと手を変えて主人公がロボットに乗り込む状況を作り、それがある種の見せ場にもなっているのに対し、こちらは驚くほどにシンプルにほぼ主人公の正義感(一応は天才少年という設定はあるが)のみで押し切ってしまう。周囲の大人も形だけの反対のみで、むしろお膳立てをしてるような役割ですらある。こういう主体が子供という作りも、なるほどキッズアニメらしい。

ガンダムらしさの無さがどう働くのか。個人的にはガンダムに一家言あるほどのガンダムフリークではないので、とりあえずは見守るつもり。久しぶのガンダムシリーズ、期待しております。