モーレツ宇宙海賊 第01話

モーレツ宇宙海賊
原作未読。モーレツというタイトルといい、スペースオペラというジャンルといい、SFとしては見慣れた自動カーやホログラムといったギミック描写といい、未来なんだけど全編に漂う雰囲気はレトロ感たっぷりで、どこか懐かしさのある作風。
それを反映してなのか、初回は変わっていくヒロインの状況を、ゆっくりと説明して眺めていくという、最近のしっかりと掴みに来るアニメとは一線を画す、まったりとした進行。通常なら「実はヒロイン（主人公）が○○でした」と分かった所から、畳み掛けるようにお話が動いていくのが物語の常でもあるのだが、全くそういった動きは感じさせないし、変化の始まりとして派手な立ち回りをするかと思ったらそれもスルーしてしまったし。調子が上がるようで上がらない(笑)。小松未可子に小見川千明と、声と演技に特徴的な配役を揃えていたり、主題歌にももいろクローバーという飛び道具を持ってきたりと、十分な装備は揃えているのだけど地味な印象は覆せなかったなぁ。それを丁寧と取るか、フックに欠けた作りと取るか、かなり意見が別れそうな感じ。
個人的には、原作モノなんだけど「学園戦記ムリョウ」的な佐藤竜雄監督の趣味があふれる感じで、ちょっと興味を惹かれるところ。どういった動きが出てくるのか楽しみ。