School Rumble スクールランブル

まとめて読む機会があったのでちょっと感想を。ほんと面白いですね、スクラン

この作品の面白さはすれ違い、勘違いの多重構造だと思います。これは播磨が沢近に告白してしまう話からものすごく顕著になっているように思います。

播磨が沢近に間違えて告白してしまうことでいままでの播磨と天満のすれ違いに加え、今度は播磨と沢近まででてきます。そして4巻頭の天満の家で集まって勉強をする話で、播磨は美琴が好きだという勘違いがでてくることで、沢近と美琴のすれ違いまで生んでしまい。またその一方でこれらの会話を播磨が聞いてしまうことで、これがまた天満と八雲を巻き込んで勘違いすれ違いを生んでしまう。すれ違いや勘違いを連鎖させる一方で、またウラでも同じように連鎖させていく。

あと新キャラクターの登場のさせ方もまたそれらをよく表しているよう思います。
例えば、今鳥の軽い気持ちでいった「いまなら一条でもデートにさそう」という一言が一条との間に勘違いを生み、デートのために代役として試合にでた天満がプロレスと勘違いしてマスクをつけて試合をしたことにより、対戦相手のララとの間にまた勘違いやすれ違いを生んでいく。このようにすれ違いや勘違いが新キャラを呼び込むワケですね。

週刊連載ながら1回7〜8ページというのを利用して小さなすれ違い、勘違いを幾重にも重ねていくとで、笑いと共に世界まで広げていく構成のうまさはすごいですね。