カレイドスター 第52話 OVA 「笑わない すごい お姫様」

OPの歌には腰が砕けてしまった。
初主演の重圧。演じる「笑わないお姫さま」がかつてディアボロマシーンと呼ばれていた自分と重なるからよくわかると慢心してしまう気持ち。そうしたことからついにフールが見えなくなってしまうロゼッタ
この一連の流れは、かつてのそらと重なる物語でもあり重ならない物語。フールを見つけ失いまた再び取り戻す道はそらと同じものの、メイが言うようにプレッシャーを感じないそらとは違う、ロゼッタ自身の内面の物語となっている。
シリーズ本編のノリを期待すると少々物足りないかも知れない。大きな特訓も大技も、そしてなによりステージ部分がありませんしね。これはまぁ尺の問題でもあるんだろうけど。でもあの「汗と涙、努力と根性の物語」は苗木野そらの物語であるから、主役が交代したこのOVAにそれを求めるのはちょっと違うのかも。実際今回のロゼッタの精神的成長といったものは、本編での「笑わないすごい少女」からあるロゼッタの主題ともいえますから。
個人的には、受け継げらていくカレイドスターとしてレイラさんとそら、そらとロゼッタとそれぞれ関係の中に個々の主題なんかが見えるようで面白かったです。