アニメ版AIR 第09話

なるほど、いままでカラスがやけに多く登場するのはこういった理由か。往人が着ている服の色からして、カラスには往人へ向けての暗喩でも在るのかと思っていたけど、本体そのもの?だったのか。となると観鈴から新しい白いTシャツをもらうのもなにかしらの意味があってのことなのか。そもそもなぜカラスなのか?だとか記憶があやふやなのかも含めて、これから先わかっていくのかな。

過去の話が終わった事で現代への繋がりが色々と見えてきた。

往人の母親が言っていた海へ行きたがっていた子や、観鈴が海へ行くことを望んでいたのは、そのまま神奈の願いでもあったんだな。そしてその願いがかなう事がなかったのも同じように繋がっている。それらを断ち切るために柳也と裏葉がいて、その受け継がれてきた想いの上に往人がいる。

こうしてみると1000年も前に決まった二つの定めとも取れるのだけど、「忘れてしまってもいい」と柳也が裏葉に言ったのと同じ事を往人の母が往人に言っていることで、自分達が選んできたものであることを明確にしている。

つまりはそれらは神奈が受けた断ち切れないモノ(呪い)とも運命といった架せられたものとは違い、長きに渡り想い次がれてきた人間の想いとして、一種の正当性あるものとして見ることが出来る。

最後に観鈴が出てきたのには素直に嬉しかった。今となっては最初にアホの子扱いした事を謝らなくていけないなぁ。