奥さまは魔法少女 第09話

変化する状況と明かされる設定に、なかなかついて行く事が出来ない。むしろ進めば進むほど隔たりを感じてしまう。

まずは恋愛方面。
メインである嬉子と巽の恋に説得力が足りないので、こうも盛り上がってる事が理解しかねる。夫とはダメだったという前提がある以上、巽を選ぶだけの理由が必要で、それこそがこの作品で描かれなければいけないもの。なのに嬉子は夫との事が曖昧なまま、巽にいたってはクルージェに寄り道と、必要な理由と反対方向へ走り出す始末。物語の尺があるのならこういった部分も人物の描写として理解できるのだが、この短い尺じゃ明らかにマイナス要素。

そして設定部分の評議会の存在と管理者としての効力。
こういった組織が存在する事自体が疑問なのだが(何のため?)、その上行使できる力を今まで使ってこなかったというのにも驚く。そして一番大きいのが、管理者の効力が人の存在にまでも及んでいるらしいといった事。これが事実なら嬉子の頑なさにも正当性があるのだけど、となるとこんな大きな事実を抱えたまま、夫と巽の間をフラフラしていたといういい加減さが今度は生まれてしまう。

関係の描写不足に加えて、明かされる設定部分でも魅力を削いでいくような。これではさすがに厳しいなぁ。