ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 最終話

babitto2010-03-25

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
前回広げた風呂敷を畳むという意味では悪くない纏めではあったが、シリーズのラストを飾るものとしてはやや空虚な纏め。そんな最終回であった。
それを一番に表しているのがカナタのトランペットだろうか。戦争と音楽という時点で、誰もがこの活躍を予感したものの、ここまでにトランペットが身近にあったような話が無いので、なんの説得力も無い演奏となってしまってる。これはリオとの別れの時もそう。時間経過や成長の証として見せるには、あきらかにドラマも描写も足りていなかった。
美少女・音楽・日常・戦争・軍隊・メカ。世に人気なものの多くはあるものの、作り手側にこれを見せたいという肝心の柱に欠けるアニメだった。アニメノチカラという商業的な思惑が勝ちすぎたせいなのだろうか。過去のヒット要素を拝借したマーケティングアニメの域を出ないものだったな。