STAR DRIVER 輝きのタクト 最終話

STAR DRIVER 輝きのタクト
敵だった綺羅星団まで参加するラストバトルはお約束ながらに熱い展開。そしてワコの独白の中でのタクトのスガタ救出は、悲しくも感動的で涙を誘う。これまでの積み重ねというより、強引な力技といった形ではあるのだけど、観終わった後はなんとも言えないない清々しい気分で一杯だった。

最初は、キャラクターやドラマの掘り下げや、代わり映えのないバトルのパターンを不満に思う事もあったのだが、そういったある種の必要以上に関係の無い部分は描くことを省いたスタイルが、そこかしこにある奇天烈な雰囲気と合わさっていき、不思議とアツイ青春ものへと変貌していく様がとても面白かった。そこには、ロボットアニメの系譜であるいい意味での暑苦しさと、現代の感覚でもあるドライさ。その一つの組み合わせとして、トコトン向き合った姿勢が垣間見えるようでもあった。
そういう意味では野暮な話になるのかも知れないが、恋の行方や拾いきれなかった世界観など、もうちょっと続きが見たいのが正直な気持ち。何かあるといいなあ。