戦場のヴァルキュリア 最終話

戦場のヴァルキュリア
命を懸けたファルディオに誰も触れないのは、ちょっと気の毒過ぎる結末だったなぁ。まるで全てはアリシアとウェルキンの恋愛成就の足がかりだったかのような結末だ。

戦時下での恋愛が大きなテーマの作品だったのだが、戦争部分は申し訳程度、なによりもまず恋愛ありきというスタンスが、全てを茶番化させてしまったようだった。こういった特殊下での恋愛を描くなら、尚の事その状況を克明に描くことが恋愛を掘り下げる事に繋がるのだが、どうもこちらは恋愛がメインだからという理由で、それを放棄するといった間違った選択をしてしまったようだった。血肉が飛び交うような生臭いリアリティでなくていい、ほんのちょっと戦時下を思わせるような描写に長けてたら、登場人物たちに感情移入して見られる作りになっていたと思う。