輪るピングドラム 第01話

babitto2011-07-12

輪るピングドラム
ウテナ以来?になる幾原邦彦監督アニメ。
ということで、どうしてもウテナの影を見ながらの視聴になってしまうんだけど、よく分からない状態をよく分からないまま見せていく展開はお手の物(笑)。妹の死から唐突に変化してしまった世界で右往左往する兄弟を、コミカルに丁寧にぶっ飛んだ様子で描いていく展開はなかなかに面白い。
こういう作品は得てしてあれもこれもと欲張るせいで失敗しがちなのだが、兄弟の視点に絞り込んだ内容にする事で、混乱そのものを視聴者と上手く共有させる事に成功している。

ウテナというともう一人は榎戸洋司なのだが、あちらはどうも掴みで失敗してる作品が続いてしまってるようで(終った後の評価では忘却もタクトも悪く無いんだけどね)、そういう意味では幾原監督の掴みは上手いのかなぁ、と。怖いのは、終わってみればこの初回がピークだったという評価でやはり幾原・榎戸のセットで見たかったなぁ、なんて感想が出てこない事を祈るばかりだ(笑)