アイドルマスター 第14話

babitto2011-10-07

アイドルマスター
1クールを通して分かったのは、このアニメは従来のようなアイドルのサクセス物語をやるつもりは無さそうだという事と、外から見たような偶像視点のアイドルを極力見せないようにしているのではないか、という事。
等身大の少女にこだわったという意味では、昨今の文化系部活の日常アニメの文脈に近い描き方なのかな。
売れた売れないの過程をすっ飛ばすのもそうだし。環境の変化を描く際に、ファンや周りの目といった熱狂的な分かりやすい変化よりも、黒く埋まったホワイトボードや街中の広告看板の増加などの、地味な演出がメインになってるのもそうなのだろう。春香の地味な出社風景から始まり、売れた今でも勢ぞろいな事務所で終わる所なんか、まさにお仕事は余所行きと言わんばかりのように思える。
”アイドルの物語”でもなく、”アイドルの日常”でもなく、メインは”アイドルの所属する事務所の日常”みたいな。
等分にキャラクターを愛でるのには適している反面、大きな物語というものを作り難くそうなスタイル。現にプロセスを踏んだ成功や最終的なゴールとは無縁な形で物語は進行中。その辺りは未だに噛み合ってるようには思えないけど、さて2クール目はどういった方向へ進むのか、楽しみ。