氷菓

氷菓 最終話

氷菓 最終回。遠回りして訪れた奉太郎の恋心というものを、お祭りの事件と重ねて導き出す過程がとてもお見事。先輩や前回の里志と摩耶花にもしっかりと触れて、ゆっくりとだが確実に変化し成長しつつある各々の関係を描き出している。 ただの甘い恋で終わら…

氷菓 第21話

氷菓 バレンタインエピソード。苦味たっぷりな後味がなんともこの作品らしいなぁ。 「僕と摩耶花の誤算」という里志のセリフがあるように、摩耶花自身も共犯者である事が、責めるに責めれない当事者同士の問題にしていて。それでいて自分の事のように心配し…

氷菓 第19話

氷菓 校内放送から始まる室内劇?安楽椅子探偵? 呼び出しひとつから推理推測を深めていく過程は、ゲーム性の高さもあってミステリーの楽しさを存分に味わえる内容だったなぁ。それでいて急接近にドッキリなど、女の子とゲームに興じる初々しい楽しさまであ…

氷菓 第20話

氷菓 見慣れない綺麗な着物姿の彼女に驚きとか、その彼女と閉じ込められて二人っきりとか、なんなんだ最近のイチャイチャっぷりは。暗い納屋での帯紐のやり取りなんか色っぽすぎだ(笑) 個人的には先輩に続くクール美人な十文字さんがとても気になります。

氷菓 第18話

氷菓 珍しく自発的な奉太郎に、まるで図書館デートみたいなえるとの調べ物風景。人との距離だけでなく物事に対する、奉太郎の近しくなっていく絶妙な距離感がなんとも微笑ましい。

氷菓 第16話

氷菓 謎と共に深まっていく青春の葛藤。凡人の苦悩や焦りを見せる里志というのは、なかなか真に迫っていて息苦しさすらあったなぁ。思わず奉太郎に詰め寄ってしまう場面での、ほんの一瞬逆光で影を見せる演出。その会話の後、暗い校舎の影から光の当たる奉太…

氷菓 第15話

氷菓 怪盗事件の進展と共に、人間関係から来るチクチクとした痛みという氷菓らしい展開が見えてくる内容に。「通販もやってるのかー」と、変わりつつある奉太郎が楽しんでいる反面、他の3人にそれぞれ思い悩む葛藤が持ち上がってる、というのも面白い構図だ…

氷菓 第14話

氷菓 文化祭3話目。かなり労力の掛かりそうな文化祭をこれだけ描ききる力はやはりすごいなぁ。 今回は「けいおん」で監督をした山田尚子がコンテ演出を担当。それもあってか仕草がやけに可愛い。特に手の細かなお芝居とかは「けいおん」っぽいというか秋山澪…

氷菓 第13話

氷菓 新オープニングはこちらも物語仕立て。透明な存在になった奉太郎を古典部とえるが見つけるのは、奉太郎の居場所や繋がりというのを感じさせるものだったあな。しっかりとイジられてオチがついてるのも微笑ましい。 前回の騒がしさのある風景も文化祭ら…

氷菓 第12話

氷菓 文化祭。仕事を忘れて出し物を謳歌してしまうえるや作り笑顔に四苦八苦する奉太郎だとか、かわいいダメっ子ぶりに笑ってしまった。一方、ミスや部内の立場で落ち込む摩耶花の姿からは、なんかいつもとは違う色気なんかもあったりして、ちょっとドキリと…

氷菓 第10話

氷菓 7人目のカメラマンというのは映像作品ならではのトリックで感心したなぁ。 未熟なカメラワークやカメラを意識してしまう素人演技など、力の入った再現画面こそが実は仕掛けだったというひっくり返し方は、なるほど見事で唸らされた。なまじっか「涼宮ハ…

氷菓 第11話

氷菓 改めて前作の氷菓の内容を思い起こす苦々しさと痛みのある内容で面白かった。奉太郎と同様の探偵気分でいただけに、してやられた感一杯だけど(笑)。 振り回してくれる同級生、手のひらの上で操る先輩、全てを見透かしていた姉。頼られておだてられて見…

氷菓 第09話

氷菓 ウィスキーボンボンの時点でやや予想が出来たけど、段々と酔っ払っていくえるがとても可愛い。 三者三様の先輩キャラとそれぞれの持論の推理。それと対決するように独自に謎に迫って行くえるを除いた(笑)古典部3人組。顔を突き合わせたキャラクターの中…

氷菓 第08話

氷菓 冒頭の顔の見えないチャットシーンは、いかにもミステリの導入部、謎解きと犯人探しの始まりといった形で、なかなかに引き込まれるものがあって良かったな。綺麗でミステリアスな先輩の存在もピッタリだ。 観せられる映像は素人作品なんだけど、手ブレ…

氷菓 第07話

氷菓 温泉回。なにこの艶かしい野郎の入浴シーン(笑)。 えるの入浴姿を想像してのぼせてしまったり、謎解き中に見せるツーカーの夫婦ぶりだったり、青春の謳歌ぶりがやけに眩しい回だったなぁ。一緒に居る事が前提となってる学校から離れることで、より縮ま…

氷菓 第06話

氷菓 自分の仲間だと見るやまるで女神のようなイメージを持ったり、いつもの「気になります」が出た途端小さなえるにまとわりつかれるイメージを持ったり、その両極端な扱いに笑ってしまった。でも奉太郎に必要に謎解きを迫ってくる姿を見ると、その無防備な…

氷菓 第04話

氷菓 える家で勉強会ならぬ推理会。 里志や魔耶花を仮説立てとして使う事で、ややこしくなりがちな推理過程をうまく噛み砕いているのは上手い役割と捌き方だ。学生闘争というやや暗い影を感じさせる過去と、歴史を感じさせる旧家のようなえる家の組み合わせ…

氷菓 第05話

氷菓 物語的に大きな動きがあるわけではないが、司書の糸魚川先生やカンヤ祭や氷菓の意味などピースがはまっていくのはなかなかの心地よさだった。 糸魚川先生の当事者でありながら第三者のような見せ方の心象風景は、えるの叔父が受けた痛みよりも、その当…

氷菓 第02話

氷菓 毎週借りられていく図書館本の謎。 ほどよく謎めいていて、ほどよく「なるほど」と関心して手を打ちたくなるスケールのお話で、学園ミステリとしてちょうどいい面白さだった。なんてことのない日常を、角度を変える事で立派なミステリに仕立て上げる。…

氷菓 第03話

氷菓 時をさかのぼって先輩の行動を追いながらの解答は、分かりやすさと共に面白いアイディアで良かったな。えるの飛び出す絵本の回想部分や、沢山の穴を掘り変えす幼いえるのシーンだとか、印象的なイメージを使った見せ方も上手かった。えるの聞いた叔父さ…

氷菓 第01話

氷菓 原作未読。廃部寸前の古典部に入部した主人公たちが学校の事件を解き明かす学園ミステリ。 冗長で説明的な語り口はラノベやゲームでよくみる主人公像だったが、真っ当な青春ジュブナイル作品のような古典的な雰囲気はとても引き込まれる出来。 モブまで…

2012年01月開始作品