Kanon

Kanon 最終話

ようやく自分の弱さと向き合い、あゆを見つける事が出来た祐一。寝たきりのあゆの面倒を皆で見ている姿には、「支えあう絆」として、助けられた人々が皆してその帰りを待っていると、巡りあう繋がりの輪を感じさせる。そしてその巡りあいが、祐一が抱えてい…

Kanon 第23話

お互いが強くなろうと、家族としての絆を見せる祐一と名雪。 祐一の心の内をどう出してどう纏めるのかと思っていたので(秋子さんは居ないし、名雪はあの状態だし)、沢渡真琴という初恋のお姉さんを出す事で、祐一の心情を引き出した上に、真琴という家族へ…

Kanon 第22話

事故の事で塞ぎ込んでしまう名雪。そして、秋子さんの事故を通す事で(過去の名雪と祐一の立場を入れ替えることで)過去の記憶を呼び覚ましてしまう祐一。 雪うさぎのビー球を手に、過去の出来事を誤ろうとするも拒絶されてしまう。食べることもせず鍵を閉め…

Kanon 第21話

あゆの居なくなった後、懸命に祐一を支えようとする名雪。ここは支えられる中で思い出していく祐一の過去の記憶と合わせ、名雪の健気さと温かさがよく伝わる上手い構成だったな。シャベル持って探し物に付き合ってくれる北川も、相変わらずの良いヤツぶりを…

Kanon 第20話

初々しい恋人ぶりを見せる祐一とあゆがもう甘すぎて甘すぎて、見ていて恥ずかしくて堪りません(笑)。女の子という部分を意識させるお風呂でのあゆ。二人の変化感じ取ったかのような名雪と秋子さん。今回は描写で語る部分がとても良く出来ていて、物語を語る…

Kanon 第19話

消えてしまった真琴に一緒にいながらも傷を負ってしまった舞。そして安定した状態を見守る事しか出来ない栞。共に大切な人を失った想いを持つ事で、祐一とあゆが急接近。個別感の強い物語を上手く繋げて、あゆ編への導入としたなぁ。回り込むような二人のキ…

Kanon 第17話

再びの再会を願って栞編完結。 視線で語る姉妹のやり取りが、だんだんとほぐれていくお互いの気持ちをしっかりと表現していて上手い。誕生会を盛り上げようとする北川と祐一のダンス部分も、しっかりと動きでバカを見せるといった手の込みようだった。終わっ…

Kanon 第17話

「姉と妹の無言曲」と話の筋としては、姉妹である香里と栞の関係がメインとなってきているんだが、あくまで祐一を軸とし、舞や真琴との辛い別れの経験から二人の状況を実感させる流れ。キャラクターを大切にした祐一の動かしで、Kanonという一つの物語にして…

Kanon 第16話

栞編スタート。余命一週間という宣告をどう取るか悩ましくもあるのだが、デートでの楽しげな笑顔と夕方の教室で語る儚い夢と、栞の存在を丁寧に見せる事で成り立たせてる。このデート流れもそうだが、場面場面での作りこみも際立っていて、雪の降る夜の校舎…

Kanon 第15話

舞編完結。 バトル面の冴えを見せる魔物との決着から、舞の生い立ちを断片的なイメージで膨らませる演出と、最後を飾るに相応しい出来栄え。特に親子の絆の深さを感じさせる舞の手作り動物園の場面は感動的だった。 お話としては、纏め方に欠いてしまった形…

Kanon 第14話

アバンそうそうの秋子さんのジャム演出に笑った。効果音の使い方を含め完全にホラーの領域でしたよ。 好きだからこそ突っぱねる舞と、それをわかって受け入れようとする佐祐理。過去に起こった弟との出来事・関係を重ね合わせ、二人の仲にある絆の強さをこれ…

Kanon 第13話

順番として真琴の話が前にあるので、そう無理を感じるわけでもないが、やはり舞編のファンタジー度は作内でも浮いて見えるなぁ。 探し物を通して出会う事になる舞とあゆ。そこから、待つ事が出来なかった舞と未だ待っているあゆといった対比に、魔物に襲われ…

Kanon 第12話

舞踏会での舞イメージアップ作戦が上手く行き掛けたところで魔物が出現。その被害にあう佐祐理を見て、舞は思わず剣をとってしまう。 華やかな舞踏会とそこで見せる華麗なダンスシーンから一転、目に見えない魔物と戦い懸命にそれを振り払おうする舞。傍目か…

Kanon 第12話

形でいうと真琴編から舞編へとルートの切り替えが行われた話だったのだが、それぞれの行動の根底に真琴との想い出を見せることで丁寧に物語を紡いでいる。 真琴のことで頼る事ができた舞をなんとか馴染ませようと気を揉むのは、祐一にとっては自然な感情であ…

Kanon 第10話

真琴編完結。 前回と同様に祐一という視点を動かさない事で、つまりは真琴側の想いを描かない事で、祐一の真琴へ傾ける愛情がどれだけ深く純粋なものかを丁寧に伝えてる。奇跡まで起こして表れた真琴は、ここに来て幸せだったのだろうか。祐一が感じた疑問に…

Kanon 第09話

真琴の好きな漫画の中にあった「結婚」を一つのキーに、弱っていく真琴の姿と、それでも一緒にいたい、なんとかしてあげたいという二人の気持ちを丁寧に見せていく流れ。「舌を噛み切る」だとか言い合っていたのはつい最近の事。ああもいじらしく切ない想い…

Kanon 第08話

美汐との出会いから過去の記憶と真琴の正体に気付く祐一。 誰かからの言葉ではなく、祐一自身が過去の記憶と照らし合わせる事で真実に近づいていくのは、説明回になりがちな話を受け入れ易くさせていて上手い。こういった主人公=視聴者という視点の一致をキ…

Kanon 第07話

真琴と野良猫との出会いを通して、祐一の後ばかり追いかけて一緒に歩こうとしない所や、人に飼われる事への辛さを代弁する考えと、段々と真琴の警戒心に似た内面が見えてくるエピソード。寂しげな物見の丘から家族の団欒の食事シーン、そして予告での祐一ベ…

Kanon 第06話

幼少期の待ち合わせと現代での待ち合わせを重ねて、あゆの内面を徐々に明かしていくエピソード。 遅れてきた祐一に満面の笑みで「待ってて良かった」なんて言われると、先を知る者としては泣けてきますな。映画館で「うぐぅ」を連発していたり、それをネタに…

Kanon 第05話

買い物など水瀬家へとけ込んで来ている真琴に、夜の学校で出会った舞と次第に仲良くなっていく祐一。 各キャラクターへのフラグ立てに忙しさを感じたりもするが、この舞と出会いが真琴へと繋がる関係性の広がりは、お話の軸として良かったな。単調になりがち…

Kanon 第04話

「うぐぅ」と「あう〜」の初顔合わせ。 家族以外の人間に警戒心が強い真琴が、たいやきや部屋の片付けという共同作業を通して、だんだんとあゆと打ち解けていく過程がとても丁寧。お互いが窓越しに手を振る場面は、シーンとしてとても綺麗に作られていて感傷…

Kanon 第03話

動きのある真琴の登場もあってテンポの良さが増してきたなぁ。単純な祐一との掛け合いはもちろん、元気そのもの真琴の行動は見ていて楽しかった。特にこんにゃくを服に入られた時のリアクションは、動物かと思わせるような動きで、この先を知っている人間と…

Kanon 第02話

前回と同様、ゆったりした日常の中で各キャラクターを紹介していく作り。 しかしあゆの可愛さには脳をやられそうになるなぁ(笑)。もちろん阿漕なまでにそれを狙ったキャラなんだが、体全体を使った感情表現と、地味に使い分けられている「うぐぅ」という口癖…

Kanon 第01話

雪の降る街を舞台に、そこで出会う少女たちとの物語。 1話の内容は、越して来た祐一に名雪が街を案内するといったもの。各ヒロインも一応は顔を見せてくれるのだが(真琴も・・だよね?)、メインはやはりあゆとの出会い。タイヤキを万引きして〜という出会…

Kanon 東映版 最終話

前回のあゆとの別れがとてもキレイに描けているだけに、実はあゆは生きていましたというオチは蛇足に感じてしまうなぁ。もう一人のヒロインでもある名雪の扱いが悪いだけに余計にそう。子供の頃の想い出を使って、昔から祐一の事を想っていた名雪というの見…

Kanon 東映版 第12話

行きたい時に行ける学校等、過去のあゆの言動が自分との想い出からの発言だったと気付く祐一。そういった上で最後、「忘れてください」と願うあゆ。 この流れはやはりグッとくるものがって好きだなぁ。

Kanon 東映版 第11話

あゆとの恋に目覚める祐一。 ヒロイン区切りで構成されているせいで、この祐一の気持ちが唐突過ぎ。舞、栞、真琴と来て、あゆとは恋愛を始めます、ってのはさすがに受け入れがたい。あらかじめ、あゆがメインとなる事が決まっていたのなら、この点はクリアで…

Kanon 東映版 第10話

真琴との最後の時間を家族として過ごそうとする祐一。 時間的なものもあるのだけど、弱っていく真琴に対して周囲が驚くほど普通なので押しの弱さが目立ったな。最後のキレイな想い出と言わんばかりの祐一の纏めも軽いと思ったし。

Kanon 東映版 第09話

栞編ラスト。 毎回外で出会う上に、今まで一度も体調を崩す等の病気を感じさせる描写を入れてこなかったので、美坂姉妹の身の上が軽く見えてしまう部分もあるのだけど、貴重な時間を過ごす祐一と栞や、クライマックスとなる噴水シーンが綺麗に描けていてかな…

Kanon 東映版 第08話

光や影のつけ方から各ヒロインの体の描き方と、作画面でのクオリティが普段とは段違い。ビジュアルとして濃い回で、とても面白かった。 その心の傷から自身の振り回す剣で傷ついていく舞というのは映像として分かり易い反面、彼女の生み出した魔物まで映像に…