タクティカルロア
なんかほとんど説明で済んじゃった。 描きたい戦争とラブコメ部分が最後まで乖離したまま、特にラブコメ部分はとってつけたような話でやらされる感が強くて楽しめなかった。この印象がなければ意欲を好意的に見る事も出来るんだけどなぁ。
パスカルメイジの中で漂介の存在が薄いので、ただの恋愛感情で七波の全てを肯定してしまうのはなにか釈然としないものがあるなぁ。七波にとって漂介は「捕らわれたお姫様」。単純なモチベーション、浮上のキッカケ程度なら別にいいのだけど。
緊張感のある艦対戦。戦闘の駆け引きもそうだが、過程はどうあれ立てたドラマがその中に活きていて楽しめた。しかし、こんなところでこれでパスカルメイジを降りる事になるとはなぁ。漂介の恋の決断を絡めた、クルーの再結集、再始動がラストになってくるの…
ここにきてのふって沸いたような姉弟展開もアレだが、浮かれているというよりも壊れてきている翼が怖い。なんかコレ死亡フラグを立てているように見えるんだけど、さすがにそれは無いよなぁ。
七波に翼と感情の飛躍に驚かされる。最近、こういった突拍子もない恋愛描写や修羅場だけは作ろうとするアニメが増えたような。ネタだけ作って、はい、どうぞって本末転倒だと思うのだけど。
美晴と阿古屋姉妹の関係や過去など、いろいろと驚きの展開。今までが今までだけにちょっと笑ってしまったのが、感情をむき出しの生々しい阿古屋姉妹の口ぶりに、2人の過去が垣間見えて良かったですよ。あとはちゃんとその辺の話を汲み取って頂ければ・・・。
結局副大統領のキャラクターや存在は、この手のアニメのお約束でしかなかったのか。ほとんど要らなかったなぁ。せめて最後に来た時と同様なお別れの挨拶でもしてくれればいいのに。
副大統領が少女である事に文句を言うつもりはさらさら無いが、作内ではそれ相応の立場として扱かってくれないと視聴者は混乱する。いくらご高説を垂れようと、馴れ馴れしく接するクルーを見せてしまったらそんなものは吹き飛んでしまう。説得力というものは…
主人公へのフラグ立ちがものすごく容易なのと同様、起こるイベントの数々がこれまたベタベタなものばかり。そういうものの面白さを否定するつもりはないのだけど、こうも脈略なく並びたてられるとさすがに作り手の意図を疑いたくもなる。 いや好きですよ、ア…
艦長がただ一人調査委員会に参加している中、他のクルーは海でお遊び。この関係性が示すように、見事にシリアスとコメディが乖離している。
AパートとBパートで全くノリが違う。状況としては艦対戦にテロとどちらも緊迫しているはずなんだが、この落差はなんだろう。ラストに垣間見せる七波の弱さと合わせて、ギャップを作る意図でもあったのだろうか。どうも空回りしているとしか思えないのだけど…
話のトーンや設定を聞いていると、結構真面目さを感じるのだけど一体どうなんだろうなぁ。舐めるような視点をはじめとしたサービスはあるし、艦や女の子の能力を現すような見せ場もあるのだけど、いかんせん安直過ぎる。まぁ、設定がそうなんだから仕方ない…
2005年10月 開始作品