崩壊する世界に愛する人と多くの市民を残し、満足気に死んでいくロミオ。そのロミオの気持ちを汲まず、エスカラスに身を捧げてしまうジュリエット。 己の愛と世界の命運をはかりにかけた選択だったはずが、支離滅裂な自己愛に収束していくような結末。この二…

"剣は何も生み出さない"と言う二人が、引き止める為に剣を取ってしまうというのは、モンタギューと同様に失う悲しみから来たという流れだったのか、それとも愛する者のため死を決意した覚悟を見せたかったのか、いまいち話が掴めなかったな。今まで観て来て…

追い詰められたモンタギューの末路。 肉親を亡くしたジュリエットでもなく、国や民を思って立ち上がったロミオでもなく、最後に出てきたのは哀れにも踊らされたマキューシオだったというのが面白い。己の過去や業に飲み込まれていく姿は、まさに過去を断ち切…

ロミオの為、仲間の為、己の命をも投げ出す覚悟を決めるジュリエット。 コーディリアの結婚は、まさに守るべき人々の象徴なのだろうけど、街の状況を考えるとどうも抵抗を覚えてしまう場面だった。降りゆく雪もシーンとしてはキレイなのだが、素直にそう見せ…

世界の命運は大樹の種を持つジュリエットに委ねられ〜、と原作とは反対にクライマックスへ向けて大きな責任を背負い込む流れ。 ここまで人々の命運を担うからには、「実らぬ恋だった」という原作の後追いENDは、変更されるのは確定と見ていいのかな。今さら…

赤い旋風として表舞台に立つ事を決意したジュリエット。 ここでキャピュレット家のジュリエットではなく、赤い旋風を持ってくるのは、ジュリエットの道義と抑圧された市民の開放と、両者を結びつける上手い流れ。演出的にも、演劇という芝居がかった装置が映…

ロミオとの久しぶりの再会に胸を躍らすジュリエット。 人物全体に細かい芝居が付けられていて、芝居のシーンから、キュリオとフランシスコの怪しい会話(笑)まで、見ていて面白かったな。着ぐるみ着た手の動きなんかカレイドスターかと思ったよ（コンテ演出に…

モンタギューとティボルトの出生の秘密が明らかに。 両家の因縁が生んでしまった二人と、ロミオを愛した事でその恨みから抜け出すジュリエット。この対照的な両者間の違いは、ロミオへの純粋な愛からなのか、それとも15歳まで何も知らないで育った幸福な生い…

ジュリエットを探しに、単身街に飛び出すハーマイオニー。 強盗からは馬車以下の扱いをされるは、あってすぐジュリエットにデレわと、ハーマイオニーの存在の軽さばかりが目立ってしまった内容。ここに来て、お供のフランシスコとキュリオにも恋愛参加の話が…

落盤事故後の統率や行動によって、次第に認められていくロミオ。 終始、鉱山夫側にロミオがいるような描き方なので、大公の息子や管理者としての一面が蔑ろに見えてしまい、目の前の状況にただただ流されているようにも思えてしまうなぁ。善良さだけじゃ、ど…

鉱山管理を任されたロミオは、そこでの過酷な暮らしを目の当たりにする。 父親が統治する国の裏側を知るエピソードなんだろうけど、街への圧制や村の焼き討ち等、今までにもそれを感じ取る事はいくらでも出来ただけに、話としては幾分弱いかな。とはいえ善良…

水に濡れたジュリエットの姿が色っぽくてたまりませんでした。 本編はザル過ぎる城の警備体制で、ますます革命ゴッコの雰囲気が色濃くなってきたが、救出劇でみせる連携掛かったバトルアクションや、舞台めいたロミオの登場シーンなど、久しぶりに絵の力強さ…

幸せもつかの間、残された仲間は逃亡の日々、近くの村は捜索に来た親衛隊によって焼き討ちされてしまう。 身分や立場の違いが再び両者を引き裂いてしまうのかと思いきや、二人して策もなく飛び込んで、お互いが名乗りを上げて捕まるとは、さすがに考えの甘さ…

二人手を取り街を離れて逃避行。 うーん、これが原作通りの対立する二つの家庭から逃げる少年と少女なら、燃え上がる恋の一幕として気持ちよく見ていられるのだけどなぁ。特にジュリエットは、目の前で家族と呼べる人達が逃がす為の犠牲となってくれただけに…

仲間を失い己の弱さを指摘されたジュリエットは街を徘徊。そこをロミオの母親に助けられて、あのバルコニーの名シーンに突入。 またしても運命頼りな流れに無理矢理さを感じなくも無いが、二人が想いを通わせるシーンとしては印象的で良かった。 しかし、つ…

決起を決意するも、コンラッドが連絡をつけた親友貴族の裏切りでピンチに。 14年も地下に潜っておいて立ち上がりそうそうに大失敗。年月がもうろくさせたのか、単に今までが運よかっただけなのか、コンラッドの使えなさはかなり微妙だ。なまじ街の命運という…

密告した神父を前に決断を迫られるも、手を下すことが出来ずディボルトの胸で号泣するジュリエット。 その現場を目撃してしまったロミオといい、ディボルトの存在がジュリエットとロミオの二人の決意を揺らす存在として大きくなってきた様子。しかし、いくら…

ロミオもジュリエットの正体に気づきつつある中で、再びの逢瀬。 さすがにこうも偶然が続くと「運命」という言葉が軽くなってきてしまうが、お祭りという舞台が印象的な再会を演出して、それを納得させるだけのものはあった。お互いの立場が見えてきた事から…

ジュリエットの代わりに赤い風となって出て行った先生の行動は、悲劇なのか喜劇なのか。先生が身代わりとなって処刑場に姿を現した理由がよく見出せないし、そして何より、ジュリエットのお供達がこの状況を放置しているのはなんでだろう。だいたい今まで赤…

ジュリットの正体バレ。 全体的に作画の艶っぽさが際立っており、正体バレの回として相応しい作り込み。ラストの二人が倒れこむシーンも、気合の入りようが伝わる細かさがあって良かった。 ただ話としては、あからさまにロミオとジュリエットというのを見越…

思ったよりも早くロミオの正体バレが来たなぁ。逆にジュリエットの方は二重三重に身分を偽っているのでややこしい状況だが。 ジュリエット側もお家再興しか目に入ってないと立場的には非常に似通ってる二人。モンタギュー側を悪役めいて描いているけど、この…

16歳の誕生日に自分の出生にまつわる秘密を明かされるジュリエット。 ロミオと再会は、初めての出会いと同様に美しい花の舞う中と、なんとも運命的な演出がされていて綺麗だった。二人の表情による演技付けも上手かった。しかしハーマイオニ＠大原さやかは、…

言わずと知れたシェイクスピアの戯曲、対立する二つの家に生まれた二人が恋に落ちてしまった事で起こる悲劇の物語。 アニメでは、モンタギューによりキャピュレット一族が惨殺され、ジュリエットは正体を隠し男装姿で育てられているというお話になっているの…

2007年01月 開始作品